ランサムウェア(ransomware)とは

一般的にコンピューターのシステムやデータを利用者の同意無しに暗号化し、データを復旧させるた為に金銭を要求するマルウェアの事です。
(データを暗号化しないランサムウェアも存在します)

また似たような金銭を要求マルウェアに スケアウェア(scareware)という物がありますが別物です。

ランサムウェアが出始めの頃は身代金の送金で犯人が特定される等のリスクが発生するため普及しませんでしたが、昨今ネット上での取引が可能となった為再び息を吹き返そうとしています。
初期のランサムウェア(たとえば初めてのランサムウェア"PC Cyborg"等)では、対称暗号という単一のキーを用いる暗号化が利用されていたためキーを解読すればすべてのデータを復旧出来ました。
しかし、ここ数年公開鍵暗号を用いハッカーが予め仕掛けたコマンドサーバから公開鍵と秘密鍵ペアを生成するタイプの物等が出てきており、一度暗号化されたデータを復旧するのは困難なケースも増えてきました。
また最近の動向ではbitcoinやオンラインショッピングにより特定の商品を購入させるなど送金以外の方法が取られるようになりました。

ランサムウェアに人質に取られてしまった場合、身代金を払う以外にデータを復旧させる方法は無いのでしょうか?

ここで覚えておくべき事は身代金を払った所でデータは戻ってこないという事です。
大切なデータなどが入っているとついハッカーの言いなりになってしまいがちですが、これはハッカーの思うつぼです。
もしあなたがVolume Shadow CopyAcronis True Imageソリューション等を導入していた場合限定的に暗号化前のデータを復旧させる事が出来るかもしれません。

ではどのような対策が好ましいのでしょうか?

最も簡単な方法はKaspersky Internet Security等のアンチウイルスプロダクトの導入です
市販されているアンチウイルスプロダクトの殆ど全てがランサムウェアがシステムに進入する前に検出及び駆除する事が出来ます。
もしあなたのコンピューターがランサムウェアにより、ロックされてしまった場合はKaspersky RescueDisk(WindowsUnlocker)を試して見てください、不正にロックされたコンピューターを取り戻す事が出来るかもしれません。